「父の日」の制作を始めるにあたり、年少では「みんなの家族には、どんな人たちがいるかな?」という投げかけをしました。すると「お父さんとお母さんがいるよ。」「ぼくは、お父さんとおじいちゃんとおばあちゃんがいるよ。」「うちは、お姉ちゃんもいるよ。」など様々なこたえが返ってきました。「父の日」という位置づけではありますが、家族には色々なかたちがあることを知ってほしい気持ちからこのような話をしました。そしてプレゼントを作る相手は、みんなのことをいつもお世話してくれて、たくさん可愛がってくれる、家族の中の一人、ということで決めています。 いつもお世話になっているお父様やおじい様に向けて、父の日のプレゼント制作を行いました。自分のお父様やおじい様がどんなことをしてくれているか尋ねてみると、「いつもお仕事頑張ってくれる!」「いろんなところに連れて行ってくれるよ!」とそれぞれのお父様、おじい様について笑顔で話す姿が見られました。 それから、一番伝えたいことは何か尋ねると「一緒に遊んでくれてありがとう!」「お世話してくれてありがとう!」という言葉が出てきました。似顔絵と一緒に書かれてあるメッセージは、子どもたちが一番伝えたいことを書いています。 似顔絵を描きながら「眼鏡かけてる!」「おひげも生えているんだよ!」と、自分のお父様やおじい様の特徴を話す場面もありました。マスキングテープをはがしたり、いつもより小さな折り紙でバラを折ったりと指先を使った細かい活動も、お父様やおじい様に感謝の気持ちを伝えようと懸命に取り組む姿が見られました。 マスキングテープを貼り、思い思いに模様を作りました。そしてテープの上からローラーで絵の具を塗り広げました。筆と違って濃淡がつくところも面白かったようです。
紙が破れないように慎重にテープをはがしました。模様がきれいに出ると、満足そうな様子でした。
子どもたちが心を込めて制作した父の日のプレゼントです。どうぞお部屋の見えるところに飾られてください。
《ねらい》
育てていただいた方に感謝の気持ちを表現する。
【絵の具】
・筆の持ち方(三点持ち)を意識して描く。
・髪の毛の生え際や量を考えて描く。
・手首を動かして塗り込む。
【クレパス】
・描きたい人を思い出しながら顔のパーツの位置や形、特徴を確認しながら描く。
・三点持ちを意識して、手首をよく動かして描く。
【ローラー】
・ローラーが回る面白さや、色が付いたり薄くなったりする面白さを味わう。
・テープを剥がした部分は色が付かず、模様になることに気付く。
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