2008.10.23.no.7号 第一幼稚園
先日、黒髪小学校で『学校保健委員会』が開催されました。これは、昨年度から保・幼・小・中連携の健康安全部会で話題に上がっていた『子ども達の生活リズムの乱れや、体力・体のバランスのおかしさ』について各機関での現状を報告し合い、今後の課題や改善への方向性を見つけていこうというものです。保育園・幼稚園・小・中学校の実態をお知らせします。 <幼稚園・保育園から>~遊び、食生活、睡眠、基本的生活習慣の面から~ ・転んだ時、手が出ずに顔にけがをする。【骨の成長と筋力の発達のアンバランス】 ・ブランコこぎがなかなかできない。 ・食事は、単品が多く、軟らかいものを好む傾向。【あごの発達不足】 ・就寝時間が遅く、朝からすっきり目覚めない。【睡眠不足、ホルモンのアンバランス】 ・便秘気味の子どもが多い。オムツ外しの年齢が遅くなっている。【不快感の体験不足】 ・イスに座る時、背骨がぐにゃっとしている。 <小学校から> ・走ると転ぶ。跳び箱の着地がマットの外。 ・思わぬことで怪我や骨折。(鉄棒の途中で手を離し、転倒など) ・便秘傾向。歯並びの悪さ。欠食は少ないが、単品化傾向。 ・就寝時刻の遅延。 <中学校から> ・特定部位だけの運動負荷。(部活中の肉離れ、ヘルニア、疲労骨折など) ・すぐに転がりたがる。 ・精神的な刺激が一日中続き、疲れているのに眠れない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 《養護教諭より》 自分の体をコントロールする力(調整力)は、2,3歳から小学校3,4年生までの様々な運動遊びやスポーツによって身に付いていく。また、外遊びを通して、人とのかかわり方の基本を学べることを再認識し、外遊びを存分にさせて欲しい。(スポーツ教室等では、運動量は満たされるが、偏りが見られる点を留意すること) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★子ども達の生活から「三間(時間・空間・仲間)」が減少したことが、子どもから体を動かす機会を奪い、体力低下を招いているといわれる昨今。そうした現状を嘆くのではなく、「どうしたら少しでも改善できるのだろうか、というプラスの意見交換が出来る会にしましょう。」と話された校長先生の言葉が、印象的でした。 また、「安全重視の傾向が、かえって子どもの体力づくりにマイナスになっているのではないか。」という学校医の先生方からの声も聞かれました。 園では、現在、幼児の体の発達と欲求(年齢毎)に合わせ、安全面に十分配慮しながら、毎日戸外遊びを楽しんでいます。あらゆる活動の源となる『体づくり』や『生きる力を育む』ためにも、いつも「危ないから・・・」ではなく、やってみようという意欲を引き出したり、時には思い切って挑戦させてみることも必要ではないでしょうか。 子ども達の健やかな成長を、保護者の皆様と一緒に支えていきたいと思います。
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