暖かな春の日差しを感じられるころとなりました。 この時期、戸外で過ごすのは気持ち良いものですが、今年は、大気汚染に関する心配な情報が多くあり、気になられているご家庭も多いことでしょう。 HPの日記でもお知らせしています通り、5日(火)、園では、県環境生活部からの大気環境メールによる情報提供により、戸外活動を自粛しました。今後も情報収集に努め、保護者の皆様のご理解とご協力をいただきながら、子どもたちの安全確保について考えていきたいと思います。
さて、3学期も終わろうとしています。今年度も最後の参観(劇遊びや大型紙芝居の発表)で、子どもたちの成長を目の当たりにすることができました。参観された保護者の方々からも「感動しました。」と嬉しい言葉をたくさんかけていただきました。 子どもたちは、ご家庭や園生活などの環境の中で、様々な体験を繰り返し成長していくものです。これからもご家庭と共に、子どもたちにふさわしい温かい環境を作っていきたいと改めて感じたものでした。 そこで、今回のお便りでは、あるお母様がお子様を見守り、そっと背中を押して園生活を応援されたエピソードをご紹介します。
エピソード ~自分で行動できたね!~ 劇遊びの取り組みが始まった頃のある日、Aちゃんがお家で泣いていました。 お母様が理由を尋ねてみると「劇の台詞を練習しようと思うけれど、台詞が思い出せない。でも、先生に聞けない・・・」とのこと。先生に聞けない理由は、“友だちは覚えているのに自分は覚えていない。”“分からないことを聞くのが恥ずかしい”という内容でした。 お母様は、「自分たちの劇だから、お母さんが聞くのではなく、分からないことは自分で聞いてごらん。」と、翌日、園へ送り出され、玄関にいた副園長にご家庭での様子を笑顔で教えてくださいました。そこで、そのことを担任に伝え、一緒に見守ることにしました。 担任からの報告によると、その日のAちゃんは、登園後、何をするでもなく担任の近くをウロウロしていたそうです。そして、周りの友だちが外へ遊びに行き、いなくなったところを見図り、「台詞が分からないから教えてください。」と自分で伝えてきました。担任は、Aちゃんに自分の思いを伝えられたことを褒め、「分からないことがあったら、いつでも聞いていいよ。」と伝えました。するとAちゃんは、笑顔でいつものように遊びに行き、その後の取り組みでは、安心して自分の役割を果たすことができました。 担任の周りをウロウロしていた時の気持ち、思いを伝え不安を解消した時の気持ちを想像すると、本当に良かったと心が温かくなります。もし、Aちゃんが思いを伝えられなかったとしても、きっと、お母様や担任、友だちが一緒に解決方法を考えていたことと思います。
しせい教育『大切なパートナーとしての保護者の皆様へ』でも、大切にしてほしいこととして、 “心を開いた(信頼し合った)対話をしましょう。”(P12~P13)とお伝えしています通り、親子の信頼関係による問題解決力や自己肯定感の育ちが感じられるエピソードではないでしょうか。
4月には、進級や進学を迎える新しい春が待っています。これからも、子どもたちと共に夢や希望を持って、育ち合っていきましょう。
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