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園だより

園便り ~子どもたちの素敵なところ~

最終更新日[2012年3月15日]

 園庭の梅の花が咲き春の訪れを感じるころになりました。
幼稚園では、3学期もあと数日、1年間のまとめの時期から進学や進級に向け準備の時期を迎えています。この1年間を振り返ると、子どもたちの『素敵なところ』に出会う瞬間が多くありました。今回は、その一部をご紹介いたします。

エピソード1

[腕にギブスをはめている男の子が、片手で試行錯誤しながら自分で身なりを整えていました。]

Aくんは、腕にひびが入りギブスをはめて登園をしていました。一人でトイレに立っている姿を遠くから見つけ、手伝ったほうがよいかと眺めていましたが、片手でズボンと下着を降ろしていたので離れた所からそっと見守ることにしました。しかし、降ろしたものを片手で元に戻すのは、そう簡単にいかない様子でした。それでもAくんは、体を左右にひねり片手を前後に動かすことを何回も繰り返し(片手では、あげたズボンがすぐ落ちてしまい苦戦・・)、時間をかけてズボンのチャック、ホック、ブラウスをズボンの中に入れることができました。
 トイレから出るときは、すっきりとした身なりで当たり前のようにスリッパも揃え部屋に帰ろうとしていたAくん、その傍に行き「最後まで自分でできたね。すごい!」と声をかけるとニヤリと誇らしげな笑みを見せてくれました。
 

エピソード2

[降園バス乗車の待ち時間の出来事です。年中組の女の子が満三歳組のお友だちの不安な気持ちに寄り添っていました。]
 
 バスで降園する子どもは、乗車前にバス車庫前に並んで待ちます。各クラス、帰りの会終了時間に
若干差があるため、それぞれがバス車庫に到着するのにも差が生じます。園生活に慣れていない時期は、友だちがたくさん並んでいる様子を見て「遅くなってしまった、間に合うかな・・」「バスが出てしまったらどうしよう・・」と心配する子どもの姿も見られ、満三歳組のAちゃんも時々泣きながらバス車庫前へやってくることがありました。
ある日、バス乗車が始ってもバスに乗ろうとしない年中組の女の子二人がいました。乗らない理由を尋ねると「Aちゃんを待ってるの。」とのこと。女の子二人は、Aちゃんがまだ来ていないことに気づき、不安になることを予想し一緒にバスに乗ろうと考え待っていてくれたのです。その日Aちゃんは、優しいお姉さんたちと手をつなぎ安心してバスに乗ることができました。

エピソード3

[一輪車に乗れるようになりたい女の子とそれを応援する友だちの優しい姿がありました。]

 園生活に慣れたころ、園庭の遊具に一輪車が加わります。興味がある子どもたちは、一輪車専用の手すりを利用しながら毎日挑戦しています。年少組の子どもたちにとっては、少しサドルの位置が高く、難しく感じているかもしれません。そんな中、年少組の女の子が友だちの手を借り、何度も一輪車から落ちながら懸命に挑戦していました。一輪車に乗っているCちゃん、一輪車が倒れないよう支えるDちゃん、ふらふらしてなかなか前に進まない二人の後ろには、順番待ちをする年長組の列が連なっていました。年長組の子どもたちは、その様子を静かに見守っていてくれました。

一生懸命・・・後ろには、年長さんの列年少さん頑張れ!

園では、この他にも様々な『子どもたちの素敵な場面』が見られます。私たちは、その瞬間を見逃さず、ともに考え成長していきたいと思います。

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