5月の半ばになり日中は、初夏を感じさせられるようになりました。幼稚園も制服登園から体操服登園になり、益々活発に遊ぶ子ども達の姿が見られています。入園、進級した子ども達共々新しい園生活のことがわかり、“自分を表現する”姿も少しずつ増えてきました。『あのブロックで遊びたい』『○○ちゃんと遊びたい』『これは~しなきゃいけないのに!』等など・・・。今まで過ごしてきた環境(家庭や前年度のクラス)の中での経験を基にそれぞれの思いをそれぞれの表現方法で相手に伝えています。入園・進級から1ヶ月あまりのこの時期は、その思いが上手く伝わらず友達とのトラブルが見られるようになります。時には思いが伝わらない悔しさや悲しさがイライラとなり、噛む・引っかく・友達を傷つける乱暴な言葉として現れることがあります。そのような時、園では次のようなことを心がけています。
◆双方の話をじっくり聞き、トラブルが起きた場所でその時の状況を子ども達や教師達と一緒に振り返り“なぜそうなったのか”を考えます。 ◆双方の気持ちを受け止め、互いの気持ちがわかるよう援助しながら“どうしたらいいのか”一緒に考えます。
このような幼児期のぶつかり合い(けんか)は、幼児期の発達過程では大切な経験です。《勿論、ぶつかり合い(けんか)は避けるべきものであり、それが命の危険や重大事故につながるようなことがあってはならないことですが・・・》けんかをしながら互いに思いやりや優しさなど、人としての付き合い方を学んでいきます。 子ども達の健全な成長のため、子育てのパートナーである家庭と園の意思の疎通が大切です。常に家庭と園が連携をとりながら子ども達を健やかに育てていきたいと考えています。
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