例年であれば3月末にしか咲かない園庭の桜が、卒園生に何かを伝えようとするかのように今年は少し早めに花を咲かせました。 3月18日。この日を無事に迎えられたことに安堵したのは職員だけでなく、子ども達、そして保護者の皆様も同じ思いだったことと思います。いつも卒園式には、卒園生たちとの思い出が思い起こされ、胸にこみ上げるものがあるのですが、今年はより一層、万感が胸に押し寄せてきました。
今年の卒園生はコロナ禍という困難な中でも多くの経験を積み、様々なことにチャレンジしてきた子ども達です。新しい生活様式にもいち早く慣れ、年中以下の子ども達の良い手本となって、頑張ってきました。そんな子ども達だからこそ、いつも以上に安全で素敵な卒園式にしたいとこれまでになかったいろいろなことに取り組みました。 全身用シールド。バスの先生お手製です。子ども達の素敵な撮影スポットとなるように花紙で飾りました。卒園証書授与のため舞台に上がった子ども達はこの時だけマスクを外します。子ども達の成長した姿を、保護者の皆様に余すところなく見ていただけるように…。 演台シールド。こちらもバスの先生作です。向き合った状態でも、安全に証書が渡せるよう園長先生と試行錯誤して出来上がった優れものです。 感染予防対策として、時間短縮、参加人数の制限のため、残念ながら来賓の方をお呼びすることはできなかったのですが、清水小学校の校長先生と保護者会会長様から、卒園生や保護者の皆様へのお祝いの言葉をビデオレターとして寄せていただきました。皆、喜んでお話を聴いていました。 本当にありがとうございました。
思い出のアルバムにのせて年長さんが幼稚園の思い出を言葉で表現していく「お別れのことば」(上左写真)も事前に収録して当日、観ていただきました。上右写真は「年中さんからのお別れのことば」です。 保護者の方の参加は1名に致しましたが、リモートで即時配信して多くの方に卒園式の様子をご覧いただきました。 卒園生のあるお母様からこんなお話をお聞きしました。 参加されたお母様がお父様に「ごめんね。私が参加させてもらって…。」と伝えられると、「いや、リモート観てたから…。画面を通してだったけど、卒園式の雰囲気が伝わってきて、感動して泣いてしまうほどだったよ。」と仰っていたそうです。卒園を祝う気持ちはその場でなくても湧き上がるものなのですね。 保護者の席は間隔を取り、子ども達もマスク着用で行いました。
【卒園式フォト】
<写真提供 上通写真館> 今日まで友だちと一緒にいろいろな経験をする中で、みんなで喜び、笑い、悩み、涙しながら、たくさんの方に応援していただいて、心も体も大きくなりました。これからも自分のいいところや友だちのいいところを見つけて、何事にもチャレンジする気持ちをもっていってほしいと思います。
卒園しても、先生達はいつもみんなを応援しています。 |