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日記

折れたトマト。報告 ①

2021年6月7日(月)

【折れたトマト!次は赤い実だね】

みんなで大切にお世話をしている、トマトは順調に根っこを伸ばし花も咲きました。さあ次は実がぐんぐん大きくなっていく番です。

しかし、写真に実が見えますか。花芯にちいさな実のあかちゃんは見られますが、一向に育っている様子が見られません。どうして大きくならないのか、クラスで話し合いました。プランター栽培との違いから想像したり、図鑑を開いてみたり。さあ!何が必要なのか子ども達は見つけたのでしょうか。

【太陽が必要】

プランターとの違いは、外と室内で育てている事。という意見がでて、その日から靴箱の上に置いて様子を見ることにしました。

【根っこが茶色に!】

外におくことで、苗の環境も不安定になります。風に茎がなびいて、根っこが水に浸からず、枯れる寸前でした。

根っこも茶色になってしまいました。

【プランターのトマトは直ぐ大きくなる】

「昨日よりも、また少し膨らんでた。」毎日観察しているので、ちいさな変化にも気付く子どもたちです。

 

【土にあって水にないもの】

ホワイトボードを使って、違いを見える化して考えました。

どうも、土に何か入っているのかも知れない!となり、土作りの話を思い出し、鶏糞や肥料の事に気づきました。

「栄養だ!!」 

【栄養になるもの有りますか?】

植物用の栄養剤を使ってみることにしました。植物が好きな園長先生も「これでいいのかな?」と一緒にチャレンジすることにしました。

【土の中の根っこは茶色?】

お家で草取りをした経験から「雑草も白い根っこだったから、どの植物も白いと思う」と熱弁してくれました。「そういえば玉ねぎを採った時も白かったよ」体験のつながりを感じました。

「栄養を入れたビンです。水替えのとき、全部捨てないようにしてください。」これからのお世話の方法をみんなに伝えました。栄養剤をいれて、約10日が過ぎました。茎がぐんぐんのびたり、花目を増やしたり。と変化はみられますが、みんなが待っている実は・・・

「これが実かな?」

目を凝らしてよく見てみると、白い実が見つかりました。でも、これから少しも変わりません。

ちいさな白い実見えますか?

「ぜんぜん大きくならないね」「やっぱり土の力が必要なんだよ!」ということになり、プランターへ植えることになりました。

赤い実の生長を願いながら、お当番さんが優しく植えてくれました。栄養入りの水も掛けるともっといいかも!と自分たちで考えながら植えました。同じ苗の生長の違いを再確認しながら、緑のトマトの生長も楽しみにしていました。

 

偶然おきた、「トマトの苗が折れる」ということを通して、どうやったら生き返らせられるかを子ども達と考え、いろいろな意見を出し合い、チャレンジしてきました。

・・これまでに経験していることから、意見をだしたり、結果を想像しながら考えを伝える。・・

【自分の考えを言葉にまとめて、相手に伝える】という言語活動も経験しています。色々な活動はそれぞれ分かれているのではなく、相互しあっていることを実感する活動となっています。

 

さあ!次は土の力を確認する場面に移ります。

白い実は、今後どうなっていくのでしょう。子ども達と共に、観察を続けていきます。

「観察報告」出来ることを願いながら。