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園だより  ~子育て講演会を終えて~

最終更新日[2010年2月17日]

先日、保護者会主催で子育て講演会がありました。講師の先生は潮谷愛一先生です。
演題を『子どもの心』として、ご講演いただきました。
子育てで大事なことは『子どもに安心を与えること。』『脳が成長する2歳までに安定した情緒が育つような育児をすること。』古くから伝わる日本の育児は素晴らしい『添い寝。おんぶ。抱っこ。おっぱい。』は温かい愛情にあふれた行為でその体験が子どもの情緒の安定につながっている。2歳までに安心をもらった子どもはしっかり遊ぶことができる。『幼児期はたくさん遊ばせなさい。』その体験が意欲を引き出し、学習意欲や人とのコミュニケーション力の向上につながり、社会生活ができる人になる。
アメリカ留学中に経験された非行少年たちの乳幼児期のゆがみや昭和40年前後からのアメリカの育児を真似た日本の育児書の間違いや科学的に実証された育児法をお聞きすることができました。
アメリカのいいところは大きくなってからも家族で『Hug 』や『Kiss』をしたり『I Love You』を言うこと。日本人は乳幼児期にしっかり『添い寝。おんぶ。抱っこ。おっぱい。』をしてきたので必要なかった。しかし、一時期それを否定した時期があった。道を外れそうになっている子どもには「大好きだよ。私の産んだ子。可愛いね。」と言い続けることで取り返しができることがある。今日から、親の愛情がしっかり伝わるように抱きしめ、「大好きだよ。私の産んだ子。可愛いね。」と言い続けてくださいとおっしゃいました。
お話の中には虐待をする親の傾向や、少子化に伴う10年先の日本が直面するであろう問題などもありました。
終わってから、数人のお母様とお話しする中で、「今の子どもの様子をしっかり見て、しっかりかかわろうと思いました。「いくつまで遊ばせたらいいのだろう。」「少し先のことが心配。」「聞いてよかったです。」などいろいろな感想をいただくことができました。
子どもはいくつになっても母親を求めるもの。子どもをしっかりとした自立へ導くための愛情をかけてあげてください。
父親は炊事洗濯をすればいいと先生は極論をおっしゃいましたが、お父様にはお母様をやさしい愛情で包んでいただけばお母様はうれしいと思います。

講演会こころのメモリー

『こころのメモリー』は潮谷先生ご夫妻で編集された絵本です。
文 :潮谷愛一先生(ルーテル学院大教授)
潮谷義子先生(元熊本県知事)
挿絵:いわさき千鶴さん(第二幼稚園 第1回卒園)

子どもが産まれてから、3歳になるまでのかかわりがいかに大切かが描かれています。
挿絵はいわさき千鶴さんです。後日わかったことですが、いわさきさんは第二幼稚園の第一期卒園生でした。幼稚園のころから絵が大好きで大きくなったら、絵描きさんになりたいと言っていたことを覚えていらっしゃいました。ここ数年、鶴屋で個展を開かれているそうで、今年も10月にあるそうです。「幼いころから本物に触れる機会をつくってほしい。ディズニーランドに行くよりも美術館に行っての本物の絵画を見てほしい。子どもの感性は素晴らしいです。原石を磨き始めるのは親であり、幼児教育です。」とおっしゃっていました。

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