9月26日は0・1歳と2歳児の、そして10月3日は年少・年中・年長の運動会でした。
0・1歳と2歳児は園でのミニ運動会となりましたが、無事に開催の日を迎えられましたのは、保護者の皆様のご理解ご協力によるものでした。本当にありがとうございました。 日々、変化するコロナ感染状況の中、当初は「運動会はできるのだろうか…。」「そもそもしていいのだろうか。」とその開催さえも難しい状況の中、職員皆で考えを巡らし、そして、開催することを決定し、保護者の方へ以下のメッセージを送りました。 【保護者の皆様へのメッセージ】 運動会について
日頃より本園の取り組みにご理解・ご協力をいただきまして、ありがとうございます。
さて、園では熊本市内においても新型コロナウイルスの感染が拡大傾向にあるという現状や多岐に亘る各種の要請等を踏まえ、運動会の開催について幾度となく協議をしてまいりました。
開催にあたって主に、①『一度に集まる人数』②『保護者の参加』③『一度の開催時間』について、制限すること、協力をお願いすることになります。工夫ができない場合や協力が得られない場合は運動会の中止も含めて検討することが必要となっております。 もちろん、大変困難な状況の中です。最大限の配慮と皆様の協力が必要とはなります。
子ども達の心身の健やかな成長を心から願い、保護者の皆様の立場に立ってその想いに寄り添い、「子どもたちに自己発揮してほしい」、「子ども達の育ちを保護者の皆様に見ていただきたい」、そのような想いが可能な限り叶えられるように今年度の運動会を計画していきました。
しかしながら、開催にあたっては、①会場の使用可能面積、②会場の使用可能時間、③解散後の昼食まで含めた時刻、④園児と保護者そして職員を含めた人数、⑤学年や競技毎の数や必要時間の違い等々を考慮して方法・内容を検討しなければなりません。
面積などを基に、一度の参加人数を考えると一部を開催日や時間で分けることが必要になりました。学年の人数、必要となる会場の設備等から0・1・2歳児は園で、年少以上はカントリーパークで行うこととなりました。
会場の使用可能時間や受付・集合解散にかかる時間、解散後の昼食の関係などにより、年少以上も一部を開会時間で分ける必要があり、学年毎の競技数や必要時間、学年による集中や気温、終了後の昼食のことなどを勘案し、年少・年中は早い時間に一緒に開催、終了・解散後、年長の開会としました。
実施を時間帯で2回に分けられたことにより、会場の使用可能面積から同時参加人数は年少・年中では同居者1名が可能となりました。年長では2名まで可能です。
実施競技についても、実施時間に限りがあること、当日の会場や参加者の条件から、子ども達が思いっきり力を発揮できるようにするには、開催日を特別に設け、方法を工夫してすることが望ましいものもありました。そのため、綱引きと玉入れについて当日は行いません。
すべての人が大変な状況の中、毎日のように保護者の皆様からの暖かい、心のこもった声をいただきます。私共も全力で、担任の子どもたちや保護者の皆様への強い想い、時々の困難な状況、決定の根拠や経緯を共有できるようにこれからも努力をして参ります。
しかしながら、どこまでいっても満足と思えることはないのだとも思います。子どもたち、保護者の皆様、園とが、お互いを信じ合って、お互いに前向きに捉えていると信じることでしか、この難局を乗り越えていくことはできません。今後とも、何卒ご理解、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。 そして、当日、コロナ対応を徹底的に行い、秋晴れの青空の下で大きな歓声ではなく、温かい拍手による応援で運動会を開催いたしました。 9月26日 ミニ運動会 【0・1・2歳児】第二幼稚園の運動会までの取り組みを、担任のコメントにてご紹介いたします。
【0・1歳】 1.かけっこ 2.親子競技「おいもさんがね。」 この競技では、日頃の遊びの中で培った、0,1歳ならではの手や足の力、バランス力 を保護者の方と一緒に楽しみながら発揮することをねらいとしています。 柔らかいマットやクッションを使って、日常生活の中にない足元が不安定な状況を再現しました。この上を転ばないようにバランスをとりながら歩くため、体幹が強くなります。日頃からこのマットやクッションを使って楽しく遊んだり、その他、階段の上り下りをしたりなど、体全体を動かすことを心掛けてきました。このように日常の動きからも、ボディバランスが養われ、体の使い方を知るようになります 友だちが楽しんで取り組む様子を見ながら、挑戦するという気持ちがうまれていました。友だちから応援してもらいながら、成功体験を重ねていく中で笑顔もたくさん見られました。 競技名の「おいもさんがね」は、子ども達が大好きな絵本の名前です。「おきろよおきろ。よいしょよいしょ。」とお芋を引っ張る仕草やかけ声等、保護者席でも是非一緒に子ども達とやっていただきたいと思います。
【満三歳】
1. かけっこ かけっこでは、今から走ることを周囲の方に知らせるために、名前を呼ばれたら元気に返事をして挙手をし、「用意。」で走る準備、笛の合図でスタートし、ゴールまで走りきりました。最初は、笛の合図を聞く前に走り始めたり、途中で歩き出したりする姿もありました。しかし、練習を重ねるうちに、友だちと一緒に走る楽しさや、思い切り体を動かす心地よさを味わい、最後まで走りきれるようになりました。 2. 親子競技「くだものたろう」 親子競技では、オリジナルの物語に基づき、くだものたろうになりきった子どもたちが『マット ごろごろ』や『細い線(橋)渡り』、『よじ登り』『ぶら下がり』等に挑戦しました。『マットごろごろ』は、側方に回転する運動の原型となる運動です。回転系の運動の導入として取り組みました。全身を伸ばした状態で転がるためには、腰から回り、伸ばした状態を維持しながら最小の動きで回転する力が必要です。『細い線(橋)渡り』では、平衡感覚が養われます。平均台などの前段階の活動として取り組みました。『よじ登り』では、高さの異なる巧技台の中から、自分が挑戦したい巧技台を選び、腕や足、全身の力を使ってよじ登りました。『ぶら下がり』では、子どもたちが引いたカードに記されている動物に保護者の方と一緒になりきり、保護者の方の腕や体にぶら下がって移動しました。自分の力だけでぶら下がるため、体を支える力や腕力が培われます。 様々な運動遊びを通して、友だちの素敵なところに気づき真似たり、何度も挑戦しようとしたりする姿がたくさん見られました。当日は、保護者の方と一緒に取り組み、いつも以上に笑顔が溢れることと思います。 3. ダンス「くだものカーニバル」 この競技では、伸ばす・曲げるなどを意識しながら、音楽に合わせて体を動かす楽しさを味わいました。歌をうたいながら、大きく手やお尻を振ったり、ジャンプをしたりしました。子ども達は、ダンスが大好きで、練習のときから「もう1回しよう!」と何度も繰り返し取り組んでいました。 当日は自信満々で踊る、かわいいくだものたちのダンスをお楽しみください。
【中・少】
1.年少かけっこ
年少のかけっこでは、『友だちと一緒に走ることの楽しさや気持ちよさを味わいながら、目標に向かって走る』ことを目標に取り組んできました。練習の中では、遠くで見ている方にも、“今から走ります”と伝わるよう、まっすぐ手を挙げて大きな声で返事をしています。また、手足を大きく動かして走るために、自分達で手を広げ間隔を取り、ゴールを目指して最後まで走りきることができるようになりました。
2.年中かけっこ
1学期から、走ることの基本である、行進やスキップなどのリトミックに取り組んだり、手の振り方や足の出し方を考えたりしてきました。練習の度に、教師や友だちの走る姿を見て、より早く走ることがえきる方法を皆で話し合いながら練習を重ねる中で1位になる子が変わったり、順位を上げる子が増えて来たりし、子どもたちの意欲も高まっていきました。また、転んでもすぐに立ち上がりゴールする姿や、友だちの走り方を見て良い所を真似る姿も見られるようになりました。
3.年少親子競技 年少では1学期から跳び箱につながる運動として、アザラシやかえる跳び、手押し車、グーパー跳びなどを行ってきました。腕の力もずいぶんと強くなり、巧技台に手をついたときにしっかりと体を支えることができるようになったり、手押し車で進む距離も少しずつ伸ばしていけたりできるようになりました。またバランス感覚を養う運動として、線やヒモの上を歩き、その後平均台を一人で渡ろうと何度も挑戦する姿が見られていました。 渡っている時には子ども達から「下にワニがいるから落ちないようにね!」とイメージを膨らませて取り組む様子が見られ、様々な運動がまるで森の中を探検しているようでした。 ボール投げでは、どうすれば投げたい方向にボールが投げられるか、持ち方や投げ方を考えながら行いました。今後も経験を重ねながら、色々な球技を楽しんでいきたいと思います。
また親しみのある「さんぽ」の曲に合わせて、おうちの方とふれ合いながら体を動かして踊ります。曲が流れると自然と体が動くくらい、お気に入りのダンスになりました。保護者の皆様に、頑張っている姿を間近で見ていただいたり、一緒に踊ったりすることを楽しみにしています。 4.年中リトミック
1学期より、今後取り組む「逆上がり」や「跳び箱」等の様々な運動に繋げていくために必要な、前段階となる活動に取り組んできました。運動会ではその動きを元に、体の部位や筋肉を意識して器械体操をしたり、スキップをしたりしました。巧技台上りは跳び箱に繋がる運動です。ロイター板を両足で踏み切ること、腕を真っ直ぐ伸ばして上がることはいろいろな動作を連続的に行うので子ども達にとって難しいのですが、ひとつの動作ができてから次の動作、高さにチャレンジしていきました。前回りは後頭部をつくことを意識して繰り返し練習することで、回った後スムーズに起き上がることができるようになってきました。その他にも、「花:足を頭の後ろへ置く動作」(逆上がりに繋がる動作)や「ブリッジ:背筋・腹筋及び腕の力を高める動作」等も行いました。最初は難しかったこれらの動作も経験を重ねるごとに、勢いではなく、どの部分に力を入れるのかを理解し、それぞれの動作のポイントを意識し、取り組むようになってきました。笛の合図で動いたりポイントを見て動いたりと1人1人が自主的に行動できるようになりました。
【年長】 1.年長かけっこ 年長児は、運動における体の使い方が身に付き、調整力が高まる時期です。かけっこでは、『速く走るための体の使い方を意識し、最後まで意欲を持って走る。』『競争心を持ちつつも、友だちと走る喜びを味わう。』ことをねらいとし、取り組んできました。速く走るための体の使い方を習得していきました。友だちの走りを見て良い所に気付いたり、試したり、工夫したりする姿、友だちを認め、互いに高め合う姿も見られました。また、合同で練習する中で、自分と走る速さが同じ友だちを見つけ、1位になる喜びや競い合う楽しさを味わってきました。本日も応援してくださる方にも聞こえるように元気に返事をし、最後まで諦めず走ります。
6、年長マーチング マーチングでは、「それぞれ違った役割がある中で、一人ひとりが自分の役割の大切さを感じ、友だちと共に一つのものを作り上げる喜びを感じる」 ことと、「ポイントを意識して動く中で空間認知力を高める」ことをねらいとし、取り組んできました。
マーチングは、ポンポンを手具として、体全体で表現するポンポン隊。旗を自在に動かして躍動するカラーガード。大太鼓、小太鼓、トリオ、シンバルで構成する鼓隊。この3つの役割から成り立っています。今年度取り組んだ楽曲は「鬼滅の刃」です。耳なじみのある曲だったこともあり、聞いた時から自然と体を揺らし、口ずさんでいました。毎日の練習では、「揃うと気持ちがいいね!」「早く皆で合わせたい!」と、1人ひとりが意欲を高めて取り組んできました。今日もそれぞれの役割を十分に発揮し、友だちと心を一つに力を合わせて取り組みます。 生き生きとした年長児66人が行う隊形移動やリズムをお楽しみください。
7.年長リレー
リレーでは、「バトンをつなぐ連帯感を感じながら、チームで競い合う楽しさを感じる。」「チームの友だちと協力し、最後まで諦めずに一人ひとりの力を発揮する。」ことをねらいとし、取り組んできました。 友だちと競い合ったり、一緒に力を合わせたりしながら、勝つ喜びや負ける悔しさを感じ、どうしたら勝てるのかクラス全体で話し合ってきました。個々の力だけでなく、全員が力を合わせることで勝てることに気づいた子ども達は、どのようにチーム分けをするとよいのか、走る順はどうしたらよいだろうか、バトンの受け渡しはどうしたらスムーズにいくだろうか、様々なことを考え話し合ってきました。
今日は、一人ひとりが力を発揮し、互いに励まし合い、チーム一丸となってバトンを繋ぎます。皆様からの声援が力になりますので、応援よろしくお願いします。 最後に… 運動会までの間、それこそ毎日毎日、職員間で話し合いを重ねて参りました。 それは、意見が分かれるからということではなく、「どうしたら安全に運動会を開催できるだろうか。」という観点において協議し続けていたのです。そして、考えれば考えるほど難しさは募っていきました。しかし「運動会を開催する。」という思いは、全ての職員の中でぶれることなく、心の中に在り続けました。 そして、運動会当日、子ども達の笑顔、そして保護者の方の感動の涙を見ることができ、職員一同、安堵するとともに、これまでの取り組みの方向性の正しさを感じました。そしてこの運動会は、保護者の皆様のご理解とご協力がなければ、成し遂げることはできななかったでしょう。本当に、ありがとうございました。 コロナはまだそこにいます。しかし、ただ恐れるだけでなく正しく手立てで取り組めば、諦める必要はないということを、運動会を通して私たちは学ぶことができました。 これからも、いろいろなことがあるかもしれません。だからこそ、互いを信じ合い、果敢にこの波を共に乗り切っていきましょう。 子ども達の笑顔のために…。
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