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音楽会

最終更新日[2017年3月27日]

はじめに…

               年少3クラス合同 合奏

12月15日、植木文化ホールで音楽会を行いました
運動会や3学期の言語を中心とした発表会(劇遊び・大型紙芝居)を含め、『日常の生活の延長上にある』発表会であることを大切にしています。そのためだけに行う練習ではなく、1年のスパンを見越し、発達段階にあった成長計画に沿った経験や活動を行っています。

 

また、音楽活動は心を伝える“表現”活動として、“何をどう伝えたいのか” “適切に伝えるには

どうしたらよいのか” を子ども達と共に考え取り組んでいます。各クラスの音楽会までの取り組みと育ちを保護者の皆様に音楽会のコメントとしてお知らせしましたので、音楽会の写真と共にご覧ください。    (写真提供 上通写真館)

 

 

音楽会へ向けての取り組み <年長>

              年長 ゆり うた

 年中から取り組んできたバチ遊びで、バチの持ち方・叩き方など、基本的な演奏方法を身につけてきました。年長では木琴類や太鼓類に実際に触れる経験をして、それぞれの楽器の良いところや、叩き方や叩く場所で音色の違いがあることにも気付いていきました。そのような経験を踏まえ、合奏において「音の違う楽器が合わさることで生まれるハーモニーの美しさを感じ」、「<幼児の主体的な活動として> 互いを認め合いながら、みんなで気持ちを合わせ、一つの曲を作り上げていく喜びを味わう」よう取り組んできました。練習に取り組む中で、一人では味わえない一体感や、達成感を味わうことができていたようです。

また、歌をうたうにあたって、歌詞の意味や作者の思いを子ども達と共に話し合いました。また、聴いている方へ何を伝えたいのか、伝えるにはどうしたらよいのかを考え、想いを共有しながら練習してきました。

 

 

*ゆりぐみ*

子ども達は、様々な楽器にふれ、正しい使い方を知ったり、音の違いを感じたりしてきました。そして合奏では、音の違う楽器が合わさることで生まれるハーモニーの美しさを感じ、曲全体の構成を理解し、それぞれのパートの大切さに気付き、自分の役割を最後までやり遂げる姿が見られました。

難しい部分も何度も練習を重ねたり、友だちと一緒になって取り組むことで、時に教え合ったり、競い合ったりしながら少しずつスムーズに弾けるようになると、自分たちで合わせてみたりして音の重なりを楽しむ様子が見られるようになりました。

歌:ビリーブ              作詞・作曲 杉本 竜一

 卒業式で歌われることの多いこの曲は、子ども達にも親しみやすいメロディでした。そして大好きな友だちが側で悲しんだり、泣いたりしていたら、支え助け合いながら未来に向かって少しずつ成長していく、という内容の歌詞も今の子ども達の姿にぴったりだと感じました。また、世界には戦争があっている国もあり自分たちと同じ年の子どもも悲惨な状況の中にいる、けれども世界中の皆が優しさや思いやりを持つとそんな悲しい事もなくなるのではないか、そのような歌詞だからこそ、どんな時も一人ではないんだよ、大丈夫、元気を出して、と気持ちを込めて歌うことがとても大事なことだということに気付きました。

  この曲を通して子ども達には、友だちって本当に大切なものなんだなと感じて欲しいと思います。そして、思いやる気持ちを大切にする、心優しい人でいてほしいと願います。

 

                 

合奏:剣の舞                 作曲 アラム・ハチャトゥリアン

  この曲は、バレエ「ガイーヌ」の最終幕で用いられる楽曲です。クルド人が剣を持って舞う戦いの踊りを表しています。はっきりとした4拍子のリズムは出陣を表し、中間部の3拍子の部分は武人を送る人々の悲しみを表しているといわれています。対照的な2つの曲想を持つ楽曲となっています。    
  子ども達とオーケストラの演奏するCDを聴いたときは、軽快なテンポに身体を小刻みに揺らす姿が見られたり、最後に潔く1音で終わるところが気に入って拍をとる等し、曲に親しんでいく様子が見られました。

 練習では始めに、鍵盤ハーモニカで曲全体の構成をつかみ、それぞれのパートに分かれました。木琴が入るようになると鍵盤ハーモニカとの追いかけっこになる部分が面白くなり、CDで聴いたところが自分たちもできた、という嬉しさでいっぱいの様子でした。そしてリズムを刻む打楽器類も加わると、全体にめりはりがつき、速度も少しずつ上げていきました。うまく合わないところは、どうしたらよいのか考え何度も繰り返すうちに、どのパートがしっかり音を出すとよいのか気づくきっかけにもなったようです。子ども達はそれぞれが大切な役目を担っていることを感じ、難しいと思う部分も練習を重ねてきました。

 繰り返し出てくる追いかけっこの部分や、曲想や調が変わりながらどんどん進んでいく面白さを感じながら聴いていただければと思います。

 年長 ゆり 合奏  年長 ゆり 合奏

*きくぐみ*

きくぐみでは、「友だち同士で互いを認め合いながら、気持ちを合わせ一つの曲を作り上げていく喜びを味わう。」ことをねらいに取り組んできました。

     年長 きく うた

歌:ひまわりの約束         作詞 作曲 秦 基博

 

「ひまわりの約束」は、秦 基博さんが作った歌で、「ドラえもん」の挿入歌でも知られています。

幼稚園生活の中で子ども達はたくさんの友だちができました。一緒に過ごす中で友だちの良いところをたくさん見つけ、一人では難しかったことも友だちの励ましが意欲となり達成したこともありました。そばにいるたくさんの友だちと一緒にいることでできた『宝物』を振り返りながら、自分を支えてくれる人への感謝の気持ちをメロディに乗せて伝えて欲しいという思いからこの曲を選びました。子ども達にもなじみのある曲なので自然と口ずさむ姿が見られました。

最初は、たくさんの言葉をメロディに合わせて歌うことが難しく、「言葉をはっきり伝えるためにはどうしたらよいだろうか?」とクラスで話し合いながら取り組んできました。歌詞の意味をひとつひとつ話し合う中で気持ちを伝えるために音に強弱をつけたり、言葉をはっきり伝えるためにブレスを意識して歌うようにしました。

いつもそばにいて自分を支えてくれる大好きな家族や友だちを思いながら、“いつもありがとう”の気持ちが伝わるように心を込めて歌います。

 

                

 合奏:ラデツキ―行進曲      作曲:ヨハン・シュトラウス1世

 この曲は、1848年革命の最中に北イタリアの独立運動を鎮圧したヨーゼフ・ラデツキー将軍を称えて作曲されたものです。今ではオーストリア共和国の、国家を象徴する曲であり、国家的な行事や式典で度々演奏されています。ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団によるニューイヤーコンサートでは、毎年プログラムの最後にアンコール曲として演奏されています。       

 行進曲の軽快なリズムとなめらかでやさしい2つの曲奏が、きく組さんの思いきり身体を動かして遊ぶ事が好きな元気な姿と、友だちが困っている時は、その気持ちに寄り添う優しい姿に重なり、この曲を選びました。また、子ども達がその曲奏の違いに気付き、演奏の中でその違いを表現するためには、それぞれの楽器をどのように演奏すればよいかを、自分達で考え、気付いていってほしいという願いもありました。

毎日、オーケストラの演奏のCDを聴く中で、メロディを口ずさむ姿から、子ども達が曲の軽快なリズムや曲奏の違いを感じていることが分かりましたが、それを実際に自分たちの楽器の演奏で表現するのは最初は難しかったようでした。

軽快なリズムを表現するために様々な叩き方を試したり、なめらかに演奏するためには、それぞれの楽器をどのように演奏すればよいのかをみんなで考え、工夫してきました。小節にたくさんの音を刻む部分がある木琴、なめらかにメロデイを弾くときの鍵盤ハーモニカの指使い等、それぞれの楽器はみんな難しい部分がありましたが、一人ひとりが諦めず練習を重ね達成感を味わう中で自信をもって演奏できるようになりました。

練習をする中では互いに教え合ったり、時には、自分たちで声を掛け合い、合奏を始めていることもありました。また、友だちが一生懸命練習する姿を応援する中で、みんなで力を合わせ心をひとつにして合奏する気持ちが一層高まったように感じます。

 

 年長 きく 合奏  年長 きく 合奏

 

年長合同

歌:おじいちゃんおばあちゃんのうた       

                         作詞 平成28年度 年長

 

この曲は大好きな祖父母の方に向けて作ったオリジナル曲です。歌詞は年長の子ども達が考えました。初めに「みんなのおじいちゃん、おばあちゃんはどんな人かな?」と尋ねると、「いろいろなことを教えてくれるおじいちゃん。」「いつも優しいおばあちゃん。」など、愛情溢れる意見が出ました。

そして、「また一緒に遊んでね。」などたくさんの伝えたい思いが言葉として出てきました。その中でも一番多かった思いは“いつまでも元気でいてほしい。”でした。それで「ずっと元気でね。」の歌詞を一番最後に歌うことにしました。

 

 

 

立奏・歌(日本語・ドイツ語):交響曲第9番第4楽章「歓喜の歌」 

作曲 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン《ドイツ》

 

 ベートーヴェンの9番目にして最後の交響曲です(10番は断片的なスケッチが残されたのみで完成されていません)。日本では親しみを込めて「第九」(だいく)とも呼ばれています。第4楽章は独唱および合唱を伴って演奏され、歌詞にはシラーの詩『歓喜に寄す』が用いられることになりました。第4楽章の主題は『歓喜の歌』としても親しまれています。学園では年長になったら歌うドイツ語の歌として創立50周年からこれまで子どもたちに歌い継がれています。

 

 学園アドバイザーである平和孝嗣先生(元熊本大学教授)と伊藤雅紀子先生にご指導していただき、年中時よりドイツ語の発音に取り組んできました。日本語とは違う発音に最初は戸惑いも見られましたが、口のあけ方などを意識しながら練習する中でドイツ語らしい発音が出来るようになりました。また、その歌詞の意味も理解しながら歌っています。子ども達はこの曲が大好きで、歌っていると嬉しい気持ちになるという声が聞かれます。今日の子ども達の歌声から喜びいっぱいの気持ちを感じていただけたらと思います。

 

 

音楽会へ向けての取り組み <年中>

年中 すみれ うた

発声や楽器の使い方の基礎基本を大切に1学期より丁寧に取り組んできました。また、作曲者の思いを理解し、子どもたちのイメージを表現できるよう、それぞれの曲に合う歌い方や楽器の弾き方・叩き方をクラスみんなで話し合ってきました。合唱、合奏をする中では、全体の中での自分の役割に気付いたり、友だちの頑張る姿を認め、いいところを真似して取り組もうとしたりと、クラスみんなで心を通わせ、一つの音楽を創り上げる楽しさを味わっています。

 

 

*すみれぐみ*

すみれ組では、①「歌に込められた作詞者の思いを考えて歌うこと」、②「聴いている人にその思いが伝わるように表現すること」を大切に取り組んできました。また、合奏では、「自分の役割を意識し、友だちと合わせることでひとつの曲となる面白さを味わうこと」をねらいとして取り組んできました。

 

歌:ひかるみらい        作詞 木村優作  作曲 高野康弘

歌「ひかるみらい」は、NHKおかあさんといっしょで歌われていました。“悔しい経験も力になる”という様な前向きな歌詞や、“みんなに明るい未来が待っているよ”という希望溢れる歌詞がたくさん出てくる歌です。

  チャレンジ精神旺盛で、失敗しても諦めずに何度も挑戦することができるすみれ組の子ども達にピッタリだと思います。また、子ども達はこれから成長していく中で、きっと思うようにいかないことも出てくると思います。そんな時にこの歌を思い出して、前を向いて進んでいって欲しいという思いからこの歌を選びました。

 練習を重ねる中で、1つ1つの歌詞の意味を考え、作詞者が込めた思いに気付いていくと、次第に「この歌を元気がない人に歌ってあげたい。」「聴いている人が明るい気持ちになってほしいね。」という声が聞かれるようになりました。

 いつも前向きで明るいすみれ組の子ども達が、今日はその思いを届けてくれることと思います。


合奏:花祭り           作曲 エドムンド・サルディバル・イホ

合奏「花祭り」(現地では「ウマウアケーニョ」)は、初めて聴かれる方も多いかと思います。この曲は、音楽家のエドムンド・サルディバル・イホが1943年に発表したアンデスのフォルクローレです。「カルナバリートcarnavalito)」と呼ばれる南アメリカの伝統的な舞踊の曲で、『ウマウアカの谷にカーニバルが来るよ』という内容の歌詞が、アンデスフォルクローレを代表する楽器、チャランゴケーナボンゴなどによる軽快な音楽に合わせて歌われています。

  初めてこの曲を聞いた子どもたちは、「なんだか楽しい気持ちになるね。」「踊りたくなる。」と話し、民族音楽独特のリズムを楽しんでいました。

 “違う国の文化にも興味を持つきっかけにしてほしい”という思いからこの曲を選曲し、これまで馴染みの少なかったジャンベやトゥバーノという打楽器にも触れてきました

最初は、友だちのリズムにつられたり、自分のテンポで弾いたり・叩いたり、合わせることの難しさを感じているようでした。そこで、どうしたら揃うのかを話し合うと、指揮を見ること、友だちの音を聞くことの大切さに気付き、次第に揃うようになっていきました。また、パートごとに子どもたち同士で声を掛けあいながら練習する姿もみられるようになりました。

 気持ちを一つにし、南アメリカの伝統的な民謡の世界観を表現したいと思います。

 年中 すみれ 合奏  年中 すみれ 合奏

 

*うめぐみ*

うめぐみは、「歌詞の意味を理解して歌うこと」「気持ちが伝わるように表現すること」、合奏では「音を合わせる心地良さや、それらが合わさって1つの曲になることの面白さを味わうこと」をねらいとして取り組んできました。

               年中 うめ うた

歌:夢をかなえてうめぐみ ~夢をかなえてドラえもん うめぐみVer.~

作詞・作曲 黒須克彦 

 

合唱曲の『夢をかなえて うめぐみ』は、子どもたちが親しみを持っている『夢をかなえてドラえもん』の歌詞を、うめ組風にアレンジしたものです。

「大人になったら忘れちゃうのかな?そんな時には思い出してみよう」「きらきら輝く宝物探そうよ」と、子どものたちがみんなで一緒に未来に進む姿を表した歌詞は夢と希望に溢れていて、友だちが大好きなうめ組さんにピッタリだと思います。また、「僕の心にいつまでも輝く夢」という歌詞があります。一人ひとりが夢を持ち、輝く未来に向かって様々なことに挑戦して欲しいという思いから、この曲を選びました。

各々の曲調を感じながら「どんな気持ちで歌っているのかな?」と尋ねると、「忘れちゃうって、ちょっと寂しそう。」「口笛吹く時って楽しい気持ちの時だよね!」等、歌詞のイメージを膨らませながら、様々な考えが出てきました。リズミカルに元気よく歌う場所もあれば、流れるように優しく歌うところもあります。歌詞に込められた思いが伝わる歌い方や、高い音や低い音、音の長さ等を意識することで、少しずつ全員で気持ちを合わせて歌うことができるようになりました。

 

 

 合奏:茶色の小瓶     作曲 ジョセフ・ウィナー  編曲 グレン・ミラー

合奏曲の『茶色の小瓶』はアメリカ合衆国フィラデルフィア出身の音楽家、ジョセフ・ウィナー(Joseph Winner1837 - 1918)が1869に発表した楽曲です。それを1939グレン・ミラースウィング・ジャズのアレンジを加えて演奏したものが大成功をおさめました。     

年中児は、1学期からリトミックの際に行っていたスキップやギャロップなどを通して、様々なリズムを体感してきました。今回は合奏を通して“様々なリズムを感じる楽しさを味わってほしい”という願いから、原曲の『茶色の小瓶』をジャズ風にアレンジしたものを演奏します。

最初はなかなか合わなかった合奏も、指揮を見ること、周りの音を聞くことが大切だと気付き、徐々に合うようになりました。「今のは合っていたね!」「○○ちゃん、上手になっているね!」と友だちの頑張りを認め合う姿も多く見られています。クラス全員で1つの曲を作り上げる面白さをたくさん味わってきました。 

 

  年中 うめ 合奏   年中うめ 合奏

 

 

音楽会へ向けての取り組み <年少>

年少では、「教師や友だちと一緒にイメージを表現する楽しさを味わう中で、歌や合奏の基礎基本を身につけること」をねらいとし、音楽活動を行っています。また、学年合同で音楽活動に取り組むことで、他クラスの友だちの素敵な所を見つけ、真似したり、認め合ったりする姿も見られるようになりました。

*第1部*

リトミック

        年少 リトミック 汽車

 リトミックでは、音の高低や速度、リズム等を感じ、全身を使って様々な動物や物になりきり、表現します。自分のイメージを表現する楽しさを感じ、また、リトミックを通して音に対するイメージを豊かにしていくことで、歌や合奏等の声や楽器を使って表現する時のイメージが持ちやすくなったり、表現の幅が広がったりすることを目的としています。

はじめは、子ども達が汽車になり、ピアノの速度や音に合わせて表現します。曲の速度に合わせて歩く速度を変えたり、ピアノの音を聞いて止まる(即時反応)・方向転換をする・ジャンプする等の動作をしたりします。

次は、子ども達が蝶になり、曲の持つ雰囲気を全身で表現します。長調や短調、スタッカートやスラー等の曲の雰囲気に合わせ、蝶になりきり、表情や跳び方で音のイメージを表現しています。

普段は全員で行っていますが、本日は子ども達が広い場所でのびのびと表現できるよう、子ども達が希望した表現のどちらかを発表します。

 年少 リトミック 汽車  年少 リトミック ちょうちょ

                                             年少 表現 ちょうちょ

 

 

*第2部*

         年少3クラス合同 うた

歌:四季の歌メドレー

ことりのうた    作詞 与田 準一  作曲 芥川 也寸志

トマト       作詞 荘司 武   作曲 大中 恩

バスごっこ     作詞 香山 美子  作曲 湯山 昭

ゆきのこぼうず   作詞 村山 寿子  作曲 外国曲

 

合奏:あわてんぼうのサンタクロース 作詞 吉岡 治  作曲 小林 亜星

  年少3クラス合同    年少3クラス合同 うた
  年少3クラス合同 うた    年少3クラス合同 合奏
               年少3クラス合同 合奏

 歌や合奏に取り組む中で、姿勢や口の開け方、楽器の奏法等を子ども達自身が試しながら、素敵な音を出すためにはどうすれば良いのかに気付き、基礎基本を身につけてきました。また、皆で揃えて演奏するためには指揮を見ることが大切であることに気付き、音だけでなく気持ちを揃えて演奏しようとする姿が見られるようになってきました。

 歌は、「四季の歌メドレー」です。これまで今月の歌として普段から歌ってきた曲をメドレー形式で発表します。“楽しく”“綺麗に”“はきはきと”等、曲のイメージに合わせて歌うことが自然とできるようになってきました。

 合奏は、「あわてんぼうのサンタクロース」です。さくら組はタンバリンで、もも組は鈴、たんぽぽ組はカスタネットでリズムを、クラス毎に分かれて演奏します。また、“リンリンリン”“ドンドンドン”“チャチャチャ”“シャラランラン”の歌詞に合わせて、言葉に合った楽器でリズムを叩きます。普段から言葉でのリズム遊びやリズムの真似っこ遊びに取り組んでいたため、言葉に合わせてリズムを叩くことも上手になってきました。合奏中は、リズムを意識しながら叩いているため、事前に子ども達の歌を録音したCDに合わせて演奏します。

 第2部は、リトミックで培った音のイメージをもとに、声や楽器で表現します。1部とは違い、真剣な表情で取り組む子ども達の姿にご注目ください。

音楽会へ向けての取り組み <つぼみ>

    満3歳つぼみ 

3歳児では、手遊びや歌遊び、ふれあい遊びも音楽的要素を内包した遊びとしてとらえ、1学期から子ども達と楽しみながら親しんできました。その中には、「むすんでひらいて」をはじめ、より躍動的でリズミカルなものもあります。「行事における発表は日頃取り組んでいることの延長上にあること」を踏まえ、これまで取り組んできたことの中から、子ども達が特に好きな活動を組み合わせて発表することにしました。

カスタネットによるリズム打ち

1学期の間は子ども達の日常の生活の中にある曲や単語を、手を叩きながらリズム遊びを楽しみ、2学期になってからカスタネットに移行しました。カスタネットのはめ方に一緒に繰り返し取り組む中で自らはめることができるようになり、また、楽器を丁寧に扱う意味を話すことで、用意や片付けも子ども達が考えながらしています。

「ソミド・ソミド・レファファ」は、毎日のお集まりのときに使っている曲です。集まる際、子ども達が自然に手を叩き始めたのでカスタネットでも叩いてみました。カスタネットの基本を大切にしながら、四分音符のリズムと四分休符を「はい」と言ってお休みする基本的な拍のとり方を体感しています。

 

ドレミの体操

 

「ドレミファソラシド」の音階の高低を身体で表現しています。音階への感覚が身に付くよう、また、発声練習を取り組み始める年少へと繋げていけるよう取り組んでいます。

 

身体表現

 

子ども達が大好きな紙芝居『ごちそうサラダ』を題材に、言葉のリズムにあわせた身体表現を行います。主人公『そうちゃん』が苦手な野菜サラダを、動物たちが次々と食べてしまうという話なのですが、動物たちが登場する際の言葉による表現がとてもリズミカルです。「うさぎはげんきにぴょんぴょんしているね。」「ぞうのあしおとはどんなおとがするのかな。」などと、子ども達と考えながら、その動物たちの真似っこ遊びを通して、なりきる楽しさやリズムに合わせる面白さを味わっています。

<うさぎ>  うさぎが跳ねている様子をイメージしています。

<かっぱ>  トントントンと片足で跳んでみます。

<ぞう>   ぞうが歩く様子をイメージします。

<ゴリラ>  力強く大きなゴリラをイメージします。 

 また、動物たちが食べ物を食べるときですが、八分音符「♪♪♪♪」のリズムも擬音を声に出しながらカスタネットを叩きます。取り組みの中では、友だちと笑顔を交わしながら楽しそうに動いたり、叩いたりする場面が見られました。

 

*リズム表現:アイアイ* 

作詞 相田 裕美   作曲 宇野 誠一郎

 

 曲のリズムに合わせてリズム打ちと身体表現を使った表現を行います。アイアイはマダガスカルに生息するさるですが、図鑑でアイアイを調べ、その写真を見て、歌詞のとおり尻尾が長いこと・目が丸いことを知りました。その特徴をとらえ、子ども達は元気いっぱいのアイアイになり、リズムに合わせながら自由に身体を動かし楽しんでいました。お馴染みの曲ですが、「アイアイ」の部分をカスタネットのリズム打ちにしてみました。親しみのある曲の中で歌いながら経験することにより、体でリズムを感じることが出来ています。

         満3歳 つぼみ 表現







 



 



 


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