10月9日、今年も例年と変わることのない、いえそれ以上の運動会を執り行うことができました。4月、地震が発生した時には 「これまでのような行事はできないかもしれない…」と思うこともありました。当学園では、『運動会は、日常の活動の延長上にあることを心がけ、これまで取り組んできたことを発揮する場』として位置づけており、日々の活動が充実していなければ本来の意味合いなくなってしまいます。しかし、あれから半年が過ぎ、そのような日々の活動の積み重ねである、大きな行事の一つである運動会が無事に開催できましたのも、保護者そして地域の皆様方の温かい励ましや支えがあったからと、心より感謝申し上げます。そして、なによりも『幼稚園は楽しい!』と笑顔で登園する子ども達に支えられた半年でした。 そんな子ども達の笑顔溢れる運動会を開催することで、観覧していただいた方々にも元気になっていただきたいと思いました。 当日は、そんな思いを汲んでもらったかのように未明まで降っていた雨も上がり、晴天に恵まれた運動会となりました。以下は保護者の皆様に配布した<運動会コメント集>です。音楽会でも配布しておりますが、その活動のねらい・内容を明確化し、保護者の方にその視点をもって観覧していただくことにより、子ども達の育ちをより一層感じていただけると考えています。
運動会コメント集より はじめに いよいよ運動会です。1学期より基礎・基本を大切にしながら、運動活動に取り組んできました。 運動会は、日常の活動の延長上にあることを心がけ、これまで取り組んできたことを発揮する場として位置づけています。活動一つ一つにねらいを持って取り組んできたことをお伝えするためにコメント集を作成しました。競技をご覧になる際に合わせて一読していただければと思います。
年長の取り組み ~かけっこ・つなひき・リレー・マーチング~かけっこ 年児は、運動における身体の使い方が身に付きやすく、調整力が高まる時期です。かけっこでは、『速く走るための身体の使い方を意識し、最後まで意欲を持って走る。』『競争心を持ちつつも、友だちと走る喜びを味わう。』ことをねらいとし、取り組んできました。 1学期は、近くの公園で坂道ダッシュも行ってきました。その中では、友だちの走りを見て良い所に気付いたり、試したり、工夫したりする姿や、友だちを認め、互いに高め合う姿が見られました。今日も、応援してくださる方にも聞こえるように元気に返事をし、最後まで諦めず走ります。 つなひき つなひきでは、『一体感を感じながら、友だちと力を合わせて綱を引く楽しさを味わう。』『引くという動作においての身体の使い方を体感する。』ことをねらいとし、取り組んできました。 様々な身体の動きを身につけることは、子ども達にとって大切なことですが、「引く力」に必要な背筋力は5,6歳で急激に成長します。これまで、どのようにすれば最大の力が出せるのかをみんなで考え、引く時の身体の使い方や勝つための作戦を話し合ってきました。今日はそれぞれのクラスで話し合って決めたかけ声、引き方で、友だちと息を合わせ、最後まで諦めずに頑張ります。
クラス対抗リレー リレーでは、『バトンをつなぐ連帯感を感じながら、チームで競い合う楽しさを感じる。』『チームの友だちと協力し、最後まで諦めずに一人ひとりの力を発揮する。』ことをねらいとし、取り組んできました。
友だちと競い合ったり、一緒に力を合わせたりしながら、勝つ喜びや負ける悔しさを感じた子ども達は、どのようにしたら勝てるのかをクラス全体で話し合い、練習をしてきました。今日も一人ひとりがチームの一員として力を発揮し、互いに励まし合い、チーム一丸となって一つのバトンを繋ぎます。
マーチング マーチングでは、『それぞれ違った役割がある中で、一人ひとりが自分の役割の大切さを感じ、友だちと共に一つのものを作り上げる喜びを感じる。』『ポイントを意識して動く中で空間認知力を高める。』ことをねらいとし、取り組んできました。マーチングは、ポンポンを手具として、体全体で表現するポンポン隊。旗を自在に動かして躍動するカラーガード。大太鼓、小太鼓、トリオ、シンバルで構成する鼓隊。この3つの役割から成り立っています。今日もそれぞれの役割を十分に発揮し、友だちと心一つに力を合わせて頑張ります。生き生きとした年長児66人の演技をご覧ください。
年中の取り組み ~かけっこ・器械体操・玉いれ~
器械体操 笛の合図で大変身!! 年中ではこれまで、逆上がりや跳び箱など様々な運動の前段階となる活動に取り組んできました。
運動会では、そこで身につけた『筋持久力』を使って器械体操をします。器械体操は、身体の部位や筋肉を意識し、次の動きを考え、笛の合図で動きます。最初は難しかった「お花」や「橋」等も経験を重ねるごとに、勢いではなく、腹筋を使って足を上げたり、身体を支えたりできるようになりました。今日は友だちと力を合わせて様々な形を表現します。完成した時は大きな拍手をお願いします。 かけっこ
1学期から走り方の基本である手の振り方や足の出し方、身体の倒し方、また、速く走るための走るコースや「追いつくぞ。」「負けないぞ。」という気持ちを大切にして取り組んできました。練習を重ねる中で転んでも自分ですぐに立ち上がりゴールする姿、競い合いながら互いに高め合う姿が見られるようになりました。走り終ったら色カードをもらい、色を確認してその色の旗の前に座ります。今日は応援して下さる方々に今から走ることが伝わるような返事をし、自分の力を精一杯出して最後まで走り抜けることでしょう。応援よろしくお願いします。
玉入れ どっちがいっぱいはいるかな? 玉入れでは、かごをめがけて玉を投げることや、入った玉の数を比べることを繰り返し取り組んできました。室内でも玉を使って、どのようにすれば多く入れることができるのかみんなで考えました。思い思いに投げていた玉も、入りやすい投げ方や距離を試すことで次第に多く入るようになってきました。勝ち負けもありますが、その中でお互いに相手の頑張りを認める気持ちも芽生えました。負けた悔しさから次への意欲へつながる様子も見られています。
また、今回は保護者の方も一緒に玉入れに参加していただきます。ルールが少し難しくなっておりますので、保護者の皆様もお子様と一緒に頑張ってください!
年少・つぼみ・ふたば ~かけっこ・親子ダンス・親子競技~ふたば 親子競技 アンパンマンのぼうけん
今年度は0歳児3名、1歳児6名でスタートしたふたば組です。園生活にもずいぶん慣れ、友だちとも同じ遊びを楽しんだり、運動遊びや制作に目を輝かせていたりと、色々なことに意欲的に取り組んでいます。この競技では、日頃の遊びの中で培った、0・1歳ならではの手や足の力、バランス力を保護者の方と一緒に楽しみながら発揮することをねらいとしています。
今日は、子ども達が大好きなアンパンマンになって、<かけっこ、マットでくるりんぱ、トンネルくぐり、大型積木のミニサーキット>に挑戦します。小さなアンパンマン達は、保護者の方と一緒にゴールまで頑張ってくれることでしょう。ゴールのパズルの絵は、子ども達が手型を押した画用紙を貼り合わせて作っています。手の平を擦り合わせて絵の具のぬるぬるとした感触を味わい、ペタペタと紙に押して形や色がつく様子、紙に塗り広げる楽しさを楽しんでいました。完成したパズルの中から、子ども達の指や手の平の形をぜひ見つけてみられてください。 年少 かけっこ 「歩くこと」「走ること」は体幹を強くする基本的な運動です。年少組ではおひさまタイムでかけっこに取り組んできました。年少合同での練習を重ねる中で、遠くで見ている方にも、“今から走ります”と伝わるよう、まっすぐ手を挙げて大きな声で返事をし、手足を大きく動かしてゴールを目指して走りきることができるようになりました。また、友だちの良いところを見つけたり頑張る姿を応援したりする姿も見られます。当日は、温かい声援をよろしくお願いします。 年少・つぼみ 親子体操 「ジャングルに行こう!」 リトミックでは、拍や速度を意識しながら、それぞれの動物になりきります。親子体操では、「身体の部位を意識しながら、身体を思いきり動かすことの心地良さを感じる」ことをねらいとし、取り組んできました。体操の途中では、「跳ぶ」「くぐる」「乗り越える」等の、家庭でも一緒に取り組めるような運動を取り入れています。今日は保護者の方と一緒に、楽しんで身体を動かす子ども達をご覧下さい。
つぼみ 親子競技 金メダルへGO!
つぼみ組は、1学期より、いろいろな運動に楽しみながら取り組んできました。親子競技では、その中から2つのことに取り組みます。いもむしごろごろは、側方に回転する運動の原型となる運動です。また、寝返りに近い運動ですので、回転系の運動の導入として小さい子どもでもすんなりと取り組める運動です。足抜き回りでは、体を小さくして回る動作や自分の体重を支える握力が身につきます。また、勢いのない状態で、重心移動による回転も身につくので鉄棒で回転する際の体の使い方が理解できます。回転の感覚、握力両方が鍛えられる重要な運動です。友だちが取り組んでいる様子を見たり、「がんばれ」という応援に励まされて、「やってみよう」という気持ちが生まれました。また、成功体験を重ねていく中で、笑顔もたくさん見られるようになりました。今日はオリンピックの聖火ランナーになって、たくさんの障害を乗り越えて聖火台へ向かいます。未来のアスリート達、金メダルを目指してGO! 年少 親子競技 親子でへ~んしん!
年少は身体の能力が高まり始める時期なので、「様々な動きを経験し、身体を動かす楽しさや心地良さを味わうこと」をねらいとして、様々な活動に取り組んできました。その中で、この競技では、普段から取り組んでいる跳び箱の前段階としてのグーパー跳びや手押し車、前回りを取り入れています。少しずつ力を入れる部位を意識し、身体の使い方が上手になってきました。また、最後は手足の力を使って、バランスを取り、保護者の方と一緒に動物になりきってゴールします。子ども達は、保護者の方と触れ合いながらできるこの競技をとても楽しみにしていました。今日は、どんな動物に変身するのでしょう…
子ども達の運動に取り組む一生懸命な表情とかわいい笑顔にご注目下さい 卒園生 かけっこ 1年生から6年生までたくさんの卒園生が参加してくれました。 保護者 ムカデ競争 保護者の熱戦に、子ども達も大興奮でした。 未就園児 かけっこ 年長さんからお土産をもらいました。 祖父母競技 祖父母の方と走る子ども達の笑顔がとても輝いていました。
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